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中学受験の道を子供に選ばせたいなら

中学受験を「させて」はいけない

当たり前ですが、子供の人生は子供のものです。
親が子供の人生の選択肢を用意するのは、親の役目のひとつと言えますが、それを強制するのは子供の幸せにならないことが多いです。
あなたがあなたの人生を生きたいように、子供は子供の人生を生きたいはずです。

生きたいように生きるのは大人も子供も同じ

「でも、子供の幸せを考えたら中学受験をさせた方がいいと思う」
という方もいらっしゃると思います。
気持ちはよくわかります。
しかし、子供を塾へ行かせ始めさえすればいいという考えで中学受験に飛び込む前に、
保護者さんに伝えたいことがあります。

子供に中学受験を「させて」はいけません。
もしどうしても中学受験をするなら、
子供が中学受験を「自ら選んだものだと思えるように」手間と時間をかけて、
思いつく限りのあらゆる手段を試し、
子供の心を動かすことがとても大事です。

親の言葉は、時として子供には呪いとなる

子供にとって親の言葉はまさに言霊。悪く言えば呪いです。
ちょっとしたことでも子供は親の言葉に意識的もしくは無意識的に縛られてしまいます。
直接的な言葉で「中学受験してみようか?」「中学受験して素敵な私立中学に行ってみない?」と言っては、呪いをかけているようなものです。
その状態で塾に通い始め、勉強が大変になってくると子供は言います。
「僕(私)が中学受験したいって言ったわけじゃない」
そして子供が勉強しないと保護者が言ってしまうことがあります。
「お願いだから勉強して」「あなたの将来を思ってのこと」
勉強は人に言われてすることではなく、本来知ることの喜びから、自分でやることであるべきです。
学ぶことが嫌いになり、生涯を通しての大きな損失になってしまっては元も子もありません

子供の心を動かすのは、親の力の見せ所

具体的にどんな風に演出するかは、子供のタイプや好みによりますが、例えば文化祭に行ってその学校を親子で楽しむなど、子供が自ら心を動かすように工夫をしてください。

子供によってアプローチ方法が違うので、よくお子さんを観察して、どんなアプローチが良いか試行錯誤を繰り返してみてください。

私が聞いてなるほどと思ったのは、電車好きなお子さんに、「地元の中学校もいいけど、毎日電車に乗って通える中学校もあるよ」と教えてあげたり、ある楽器が好きなお子さんに「この学校の部活は日本一になったんだって」と伝えたり、好きなものと繋げるような伝え方をされてる保護者さんがいたことです。

中学受験全体を通して、こういった工夫、試行錯誤は保護者の腕の見せ所です。子供との知恵比べだと思って、楽しんでやっていけたらいいなと思います。

まとめ

子供に中学受験を「させて」はいけません。大人同様、子供だって子供の人生を生きたいはずです。

子供に限らず、人を動かす時に必要なのは強制力ではありません。
相手の心を動かすことです。

子供の心を動かして、「あの中学へ行きたい」と自ら希望して始まる中学受験だといいなと思います。
自ら希望して始めた中学受験でも、大変で音を上げることはあると思います。
それでも、自分が希望して始めた中学受験なら、乗り越えられる一つの力になると思います。

絶対に強制しないであげてください
子供のためにも、家族のためにも、とても大事なはじめの一歩です