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「1月に学校休んで塾の自習室」の罠

自習室に行ったら勉強してる、普通はそう思いますよね。

自習室の利用にはまさかの罠があり、利用前に細かく確認しておくことがあります。

本当の直前期、大事な時間をどう過ごすかで合否が分かれ、下剋上も起こります。

自習室であったこと

自習室が開く午前中に子供達が登塾。
自習室に通う子はほぼ固定メンバーでした。

塾の授業がない日はだいたい夕飯までに帰宅、
塾の授業がある日はそのまま授業に出席しており、朝から晩まで塾で過ごす感じでした。

もともと仲の良いクラスだったので、通常授業の帰り道にみんなで仲良くじゃれている様子を見かけていました。
そんな仲良しが自習室に集まると、朝から塾エリア外の廊下やビルの外でおしゃべりしながらスマホで動画視聴やゲーム。

君ら…本番直前やで…

けじめをつけれずそのままお昼ご飯。
昼食後はさすがに勉強しなきゃと思っても、自習室でうっかり昼寝。
先生に起こされても、また自習室を出て、おしゃべりしながら動画視聴やゲーム。そして帰宅…。

自習室へ行って勉強してると思いきや、こんな実態だ、と子供が授業中に友達から聞いてきました。

当初私は、
「みんな朝から自習室行ってエライな~」
と思っていたのでびっくりしました。

まあ…でも予測の範囲内であるといえばあるよね、とも思います、ここまでは。

1月中旬、もう本番まで2週間くらいの時に、

「ママ~、〇〇と●●、付き合い始めたんだってー」

「は?!」

本番直前ですけど?!!

話によると、毎日毎日自習室でおしゃべりしてたら、良い雰囲気になったそうで、そんなことになったのだとか…。

いやいやいや、自習室で勉強してないまでは、まだわかるよ。

付き合う?!小学生が?!
本番まであと2週間だよ?!!

君ら…本番直前やぞ…

親が把握していれば、さすがに自習室には来なくなるだろうと思って様子を見ていたら、どうやら毎日朝から自習室に来ている模様…。

当事者の周りの親たちは自分の子供から聞いて知っていましたが、当事者の親に言うわけにもいかず、そのまま本番へ突入。

四谷大塚偏差値で四科目70くらいの塾のエースだった〇〇は全戦全敗、
ボリュームゾーンの●●は滑り止め校に進学、という結末でした。

塾の管理体制

1月の自習室をどのように管理しているのか、後に先生に聞いてみました。

連絡プリント

自習室での学習について、生徒と親と先生が毎日書き込んで連絡するプリントがありました。

生徒が自分で「自習室で今日やること、今日実際やったこと」を書き込み、先生がサインをする。それを夜に親が見てサインする。というものでした。やる内容については、先生がその子の状況を考えて、細かくアドバイスしてくれていました。

異常がないか巡回

職員室と自習室は隣り合っていて、自習室がうるさいと先生が見に行く、静かでも1時間に一回、正時に巡回し、自主室に異常がないかをチェックする、ということでした。

先生
自習室の見回りはしてくれた

聞こえは悪くない管理体制に聞こえますが、実態は親が望んでいる管理ではありませんでした。

管理体制の実態

連絡するプリントに子供が書き込んだ内容を、本当にきちんとやったかまでは先生は確認していませんでした。
先生がサインする時に「ちゃんとやったんだろうな」とか「わからないことがあったらちゃんと聞きに来いよ」と声がけはしていたそうですが、テキストやノートを確認していませんでした

また、自習室に異常がないかを確認する、というのは、自習室が静かか、具合の悪そうな子はいないか、ずっと寝てる子には声をかける、トラブルが起きていないか、という確認だけで、登塾してきた子が全員きちんと自習室で座って勉強しているかのチェックはしていなかったそうです。

そのため、建物内ではありますが塾エリア外の廊下の様子や、建物外の様子を先生が見ることはありませんでした。

考察

我が子のタイプを見極めた上で自習室を利用する

我が家は自宅でガッツリ伴走学習をしましたが、
家に大人がいない状況なら、子供一人で家で勉強するより、塾の自習室に行かせた方がいいという考えは十分理解できます。

しかし、そこにまさかの落とし穴があるとは…。

一体どうしたら…

自主室には行ってるけど勉強してない、というのは想定内ですが、
そこでクラスメイトが原因で足を取られる可能性があるとは思いもしませんでした。

自主室へ行けばみんな勉強していて、それに触発されて我が子も勉強してくるだろう、というのが親の見立てだと思います。

確かに、ちゃんと勉強してる子もいました。みんながみんな遊んでるわけではありません。

自習室で勉強できる子かどうか、判断の上で利用しないといけないと思います。

塾の1月の自習室の管理体制を細かく聞いておく

この塾側の対応については、仕方ないと思います。

「自習室を利用できるように開放しておきます」というのは、通常なら先生達の出社時間は午後からなのに、わざわざ出社してきて午前中から自習室を開けてくれて「自由に使ってください」という心遣いなのです。

自習室に異常がないかを見てくれて、質問もできるようにしておいてくれる、これだけでもありがたい話なので、登塾した生徒全員がちゃんと勉強しているかまでの面倒を見てもらおうというのは、別料金を払わないといけないくらいのサービスだと思います。

塾によって管理体制は違うと思うので、ここは通っている塾によく聞いてください。

自習室やばないですかー?

毎日の課題を先生が設定してくれたり、在席をチェックしたり、ちゃんと管理してくれる塾もあります。

毎日進捗状況を話し合う

自習室を利用するにしろ、自宅で一人で勉強するにしろ、毎日どんなことをどんな風にやってどれくらいできたのか、できなかったのか、きちんと親子で毎日話し合うことが大事です。

その上で、明日はこれをやろうとか、これはやらなくていいとか、子供に合った戦略を練っていきましょう。

まとめ

1月の塾の自習室利用には、合うお子さんと合わないお子さんがいます。

利用できるからと言って、とりあえず行かせるのは、合否を左右する危険があります。

親が子供のタイプをよく考え、また塾の管理体制もよく聞いた上で利用を決めましょう。

ふくわうち
ふくわうち

直前期にガッツリ伴走学習して見るからに伸びてる子と、自習室で遊んでる子、合否の下剋上・ジャイアントキリングがあるのも納得だにゃ。