4年生で入塾する時に先生に強く勧められたことです。
「とにかく親子でしゃべってください」
よくわからずやり始めましたが、やってみたら効果がありました。
英語はシャワーのように浴びさせて覚える、と言いますが、日本語だってそうですよね。
覚えてほしい言葉を大人がしゃべる、こういう風にしゃべれるといい、というシャワーをたくさん浴びさせて、子供にもたくさんしゃべらせることで国語力が身に付きます。
ついでに面接力、家族団らんもついてきて、お得しかないです!(しかもタダ)
しゃべっている大人の言葉から自然に学ぶ
子供は語彙の数が少ないので、増やしてあげたいですよね。
特に4年生のカリキュラムにことわざや慣用句が出てくると、覚えてほしいな~と思います。
座学で覚えるのも悪くないですが、親がしゃべっている言葉から学べたらいいですね。
覚えてほしい言葉を会話に入れるようにちょっと気にして子供としゃべってみましょう。
「それは泣きっ面に蜂だね」とか「最近涼しくなって、暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだね」とか、ことわざを入れてしゃべるとか、少し難しい熟語を入れてしゃべってみるといいと思います。ここは親の力の見せ所です。
意味が分からないと「なにそれ?」と子供が聞いてきて、少しずつ語彙が増えると思います。
これだけでも国語力を養えますね。
自分がしゃべる時に足りない要素を知る
学校や塾であったことを子供がしゃべっていたら、それはチャンスです。
子供がしゃべる文章には、「てにをは」が間違えていたり、主語や目的語が足りなくて意味が分からなかったりします。
「間違ってる」と指摘するのではなく、
誰がそう言ったの?とか、何を落としたの?とか、質問しながら会話を進めるといいと思います。
全容がわかったら、例えば「Aちゃんが鉛筆落としたら芯が折れてしまって書けなくなったって言ってたのね?」と言い直してあげると、子供は「そう言えばいいのか」とインプットしていきます。
論理的思考の組み立ての練習になる
一文ずつの完成度だけでなく、しゃべっている事柄全部を通して何を言っているのかわからないこともよくあることです。
「いつも一緒には帰らないAちゃんが泣いてたから一緒に帰ってきた」
何故Aちゃんが泣いていたのか。
どういうシチュエーションに遭遇して、どう思ったから一緒に帰ってきたのか。
こういった日常の話の中でも、順序だてて話をする練習ができますよね。
子供がよくわからない話を始めるとイライラする方もいるかもしれませんが、そういう時は子供の国語力や論理的思考力を養うチャンスです。きちんと話を聞いて、しゃべってあげましょう。
面接力もつくし、家族の会話も増える
中学受験の面接では、通り一辺倒の質問もありますが、絶対に子供が知らないであろうことを聞いて、その時に子供がどう対応するかを見る面接もあります。
子供が話している時に、ちょっと違った視点から質問をしてみて、子供に考えさせてみましょう。
子供の対応はどんな感じでしょうか。
自分なりに考えて答えを導いて話す
考えた結果よくわからないという答えを出す
考えた結果よくわからず、わからないという答えは出さない
考えないでわからないという答えを出す
考えないで、わからないという答えも出さない
面接は会話のキャッチボールにならないといけません。
実体験から推測をして結論を導けたら優秀ですが、知らないと答えられないこともあります。
必ずしも正しく答える必要はなく、わからないことに対してきちんと「わからない」と答えを出すことが大事で、更に一言添えられたらなお良いです。
ちなみにうちは子供の面接で、ある程度の推論をした上で、
「答えは今の自分ではわかりませんが、こちらの中学に入ってそういうことも学んでいけたらと思います」と答えました。
ここまでお読みになっておわかりだと思いますが、こんなに色々話をしていたら、家族の会話は多くなり、団らんの時間にもなります。
小学生のうちは、とにかくいっぱい子供と話をしてください。
(中学生になると反抗期思春期などで話さなくなるので・・・)
子供の成長のためだけでなく、家族の思い出にもなります。
まとめ
子供との会話の中で、覚えてほしい語句を大人がしゃべることで子供が自然に覚えます。
一文の文章構成をきちんと組み立てて話せるように、誰が?何を?など質問して、完成文を親がしゃべって聞かせてあげてください。
面倒でも、子供の話をきちんと聞いて、正しい話の順序立てを大人がしゃべって聞かせてあげてください。
面接の練習のためには、正しい答えでなくても、子供が会話のキャッチボールをできるようにしましょう。
家族の会話、団らんも増えて大人も嬉しいです。
そのうち言い負かされます・・・